メインイベントの絵本発表会
とうとう最終日になりました。午前中は土居先生の指導で絵本の製本方法を学んだ後、絵本発表のリハーサルでした。お昼はグループごとに「さよならオンライン・ランチ交流会」で盛り上がりました。
そしていよいよ午後は発表会。土居先生は、「コロナの影響で自由にならないことが多いけれど、心は自由。創造力の翼を鳥のように羽ばたかせてこれからもいろいろな本を読んだり、作ったりして欲しい」とあいさつしました。
グループごとの発表ではみんな緊張した様子でしたが、自分の書いた絵が映し出されると、堂々と真剣な表情で朗読していきました。ユニークな作品ばかりで、発表が終わるたびに、画面上には参加者たちがクリックした「拍手」のマークが並びました。
河村建夫実行委員長は、「翼を広げて自由に飛び、助け合いながら仲間を作っていくという気持ちがどの物語にも表現されていて、冒険心もそれぞれのテーマにうまく出ていた」と感想を述べました。実行委員会事務局長の岡本あき子衆議院議員も「楽しいストーリーをありがとう。絵がうまくて個性豊か」と講評しました。
「校長先生」の久保敬さんも、「イマジネーションが膨らんで、人間にとって大切な友情や愛情、感謝、勇気など様々なテーマが盛り込まれた素敵な物語になっていて驚きました」、岡本恵さんも、「友だちの話を聞いて、自分の思ったことを伝えるやりとりをしながら、いい物語が作られていく様子はすごかった」とみんなをねぎらいました。
参加経験者も「未来交流プラン」を発表
この後、参加経験者8人による「未来交流プラン」の発表もありました。約10年ぶりに画面越しに再会した経験者たちが、今後の交流プランを議論し、日中韓子ども童話体験交流30周年の2032年に3か国を周遊するプランや、YouTubeで「OB突撃」などのコンテンツを配信して事業認知度向上や経験者同士の関わりを継続、拡大する案などを発表しました。
河村建夫・実行委員長は、「交流の機会づくりには経費もかかると思う。必要に応じて応援したい」と経験者の交流にも期待を寄せ、サポートの意欲を語りました。子どもたちも興味深そうに耳を傾けていました。
名残惜しむ閉会式
最後のプログラムは閉会式です。子どもを代表して関口結子さん(千葉県、5年)は、「オンライン開催となってしまい、初めはとても残念に思いました。でも、マスク無し姿のみんなと意見交換をして力を合わせてとても素敵な一冊を作り上げることができました。いったんお別れです。でも、いつかきっとお会いしましょう」とあいさつしました。
𠮷原脩都さん ( 島根県、4年 )は、「実際に絵本になったところを見て感動しました。 今度はリモートではなく、みんなと一緒に作れるといいです。とても楽しい4日間でした」と感想を述べました。
日中韓の「未来交流プラン」を考えた参加経験者からも岩城元己さん(2012 年度参加)があいさつ。「この交流会を通して10年前に同じグループだった仲間と話ができてうれしく思います。今回参加した小学生のみなさんが10年後、今回のことを思い出して、私たちが考案したプロジェクトに参加してほしい、そして一日でも早く対面でみなさんにお会いできる日を心から待ち遠しく思っています」と述べました。
続いて澤田涼那さん ( 東京都、6年 ) と脇田悠生さん ( 大阪府、5年 ) が「宣言文」を読み上げました。最初に澤田さんが「参加が決まったときはとてもうれしかったのに、完全オンラインの開催になってとても残念でした。どんな感じになるのだろう、と緊張しましたが、同時にワクワクドキドキが収まりませんでした」と読み始め、次に脇田さんが「みんなで取り組む絵本づくりは、自分一人では思いつかないアイデアを仲間が出してくれました」「みんなに感謝の気持ちでいっぱい。だから今度は実際に会って友だちになりたいな。いや、もう友だちになったんだよ、と伝えたい。また会える日を楽しみにしています」と読み上げました。脇田さんが宣言文を渡すポーズをすると、画面では「校長先生」の久保敬さんが受け取るポーズを見せ、「必ずまたどこかで会うことができると思います。今年のテーマは鳥でした。大空にみんな羽ばたいて、大きく世界に飛んでいってほしいと思います」と呼びかけました。
最後はテーマソング「翼をください」をみんなで合唱しました。みんな名残惜しそうに手を振ってお別れしました。