開催趣旨
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、2020年、21年の事業は延期となりました。「今年こそは」と、事務局は当初、3か国の子どもを集めての開催を準備していましたが、またも感染が急拡大したため、参加は国内の子どもに絞り、期間も4日間と短くした「子ども童話体験交流2022」として、完全オンラインでの開催に切り替えました。
参加したのは22都道府県の小学4~6年生25人です。「鳥」をテーマに、4グループに分かれて、オリジナルの絵本づくりに取り組みました。
オンラインによる絵本づくりは、子どもたちはもちろん、指導する側にとっても初めての経験で、うまくコミュニケーションが取れるのか、未知の部分もありました。しかし、指導する先生方やグループリーダーたちの積極的な声かけに加え、国立国会図書館国際子ども図書館、国立科学博物館のバーチャルリアリティー(VR)体験やクイズなど多彩なイベントを経て、子どもたちに笑顔が広がり、次第に打ち解ける様子が見て取れました。絵本づくりに取りかかる頃には、グループメンバーと仲良くなった子も多く、画面越しに話や絵のつながりなどを確認し合いながら、時間を忘れてそれぞれの担当部分を描き上げました。こうして無事に4冊のオリジナル絵本が完成しました。
同じくオンラインで同時開催した「日中韓子ども童話交流参加経験者交流会」には、2009~12年開催の第7~10回交流を経験した日本の若者8人が参加し、2グループに分かれて今後の経験者交流を活発化させるための「未来交流プラン」を作り上げました。
完全オンライン開催は、マスクなしの顔をお互いに見ながら交流ができるなどの利点もありました。それでも、多くの参加者から「せっかく仲良くなれたので、今度は実際に会いたいね」との感想が聞かれました。
開催概要
名称 |
子ども童話体験交流2022 および 日中韓子ども童話交流参加経験者交流会2022 |
日程 |
2022年8月16日(火)~19日(金) |
開催形態 |
オンライン(配信拠点は国立オリンピック記念青少年総合センター) |
主催 |
日中韓子ども童話交流事業実行委員会(構成団体=子どもの未来を考える議員連盟、独立行政法人国立青少年教育振興機構) |
後援 |
文部科学省、国立国会図書館国際子ども図書館、公益財団法人文字・活字文化推進機構、公益社団法人全国学校図書館協議会、独立行政法人国立科学博物館 |
協力 |
一般財団法人大阪国際児童文学振興財団 |
主管 |
毎日新聞社 |